不治の病克服の道?

近い将来「がん」は不治の病でなくなるかもしれない。
先ごろ癌研と理化学研究所の共同研究チームが発表した「がん細胞の分裂と増
殖を妨げる薬剤」は実用化されたら、そんなことが可能になるかもしれない・
・・。

かつて結核が「不治の病」であり、日本の国民病と言われたほど多くの人がか
かり若い命をも奪っていた。戦前の有名人の多くもこの病で早死にしているケ
ースがみられる。つい先日公開された宮崎駿のアニメでもヒロインがこの病で
なくなっている。戦後ストレプトマシンの実用化とBCG接種により、「不治の
病」ではなくなった結核だが、一昔前は今でいう「がん」と同じ恐ろしい病気
だったのだ。抗生物質という新しい薬剤は、医療に大きく貢献し、今では結核
で命を落とすなんてほとんど聞かなくなった。
でも癌は違う。宣告を受けたらだれでも「命の期限」を考えることだろう。

病気の予防学が発達したこともあって、癌も早期発見早期治療で「病気(癌)
と共存」しながら生きることができるようになった。少し昔のように「癌=死」
ではなくなってきた。でも癌の場合なかなか「完治」とはいかないが・・・。

今回の薬剤の発見のように、新しい物が出てくれば、癌も近い将来結核と同じ
ような道をたどるのだろうと期待できる。

来年4月から娘がかかわる「重粒子線治療装置」もこれからの癌の治療に寄与
できる研究のひとつだ。

ただし、専門化して細分化をたどるこうした研究は、より細かく分類されて、
たとえば合併症や診断が付きにくい複数がかかわっている病気の時、専門外と
排他される危険をはらんでいると思う。ただでさえ最近の治療医療はその傾向
があって、これがさらに進んだら本来の病気というよりは「医療制度」に命を
取られてしまうような、本末転倒だって起こるかもしれない。